本をスキャンして整理する5つの方法|自炊からプロ依頼まで徹底解説します。

「本棚がいっぱいで片づかない」

「読みたい本がすぐに見つからない」

「大切な本が劣化してしまった」

そんな悩みを抱えているなら、本をスキャンして整理するのがおすすめです。

本をスキャンしてデジタル化する「自炊」なら、場所を取らず、検索性や保存性にも優れた方法で本を整理できます。

そこでこの記事では、自分で本をスキャンする方法から、よくあるつまずきポイント、スキャン後のデータ活用法まで、整理・活用のコツをステップごとに解説します。

あなたに合った方法で、大切な本をもっと自由に活用するために、参考になる情報が満載です。

目次

本をスキャンして整理するメリット

紙の本をスキャンし、PDFなどのデジタルデータに変換する「自炊」。時間と手間はかかりますが、それ以上に得られるメリットは、多くあります。

特に日常的に本を読む人や、蔵書が多い人にとっては、ライフスタイルを大きく変える手段の1つです。

ここでは、自炊によって得られる3つの主なメリットを紹介します。

1.スペースの節約で部屋がすっきり

紙の本は、本棚を圧迫します。読了後の本や積読中の本など、気づけば本棚に収まりきらなくなっていることは、少なくありません。

そこで本をスキャンしてデジタル化すれば、物理的なスペースは一切不要。スマホやタブレットといったデジタルデバイスに何百冊、何千冊もの本をまとめて保管できます。

限られた住空間を有効に使いたい人にとって、本をスキャンする方法は、おすすめの整理法です。

2.必要な本やページが簡単に見つかる

紙の本を探すのは、意外に手間がかかる作業です。

「あのフレーズ、どの本のどこに書いてあったっけ?」と思っても、すぐに見つけられず、有耶無耶になった経験は多いでしょう。

スキャンしPDF化された本なら、キーワード検索からスムーズに、該当ページまでジャンプできます。学習や仕事での情報収集においても、検索性の高さは大きな武器になるはずです。

3.劣化せず長期保存が可能

紙の本は、日焼けや湿気、虫食いなど、経年によって劣化します。しかし、お気に入りの本や絶版になった貴重な本は、長く良い状態で保存したいもの。

あらかじめ本をスキャンすれば、本の中身を劣化させることなく、半永久的に保存できます。災害時の紛失リスクも減らせるため、大切な情報を守る意味でも有効な方法です。

自分で本をスキャンする4つの手順

本をスキャンしてデジタル化する自炊は、自宅で簡単に始められます。

とはいえ、初めて行う場合は何を準備すればよいのか、どんな手順で進めればよいのか分からない方も多いでしょう。また事前に、必要な機材を揃えなくてはなりません。

ここでは、自炊のために必要な道具と、基本的な手順を具体的に解説します。

手順1.裁断機とスキャナーを用意

<用意するもの>

  • 裁断機
  • スキャナー

裁断機は、本の背表紙を切り落とすために必要な機材です。業務用の大型機がベストですが、家庭用でも十分対応できます。

スキャナーはADF(自動原稿送り装置)付きのものを選ぶと、大量のページを効率よく取り込めるので、おすすめです。人気の高いスキャナーとしては、富士通の「ScanSnap」シリーズなどがあります。

ただ、性能が高いスキャナーは価格も高いもの。使用頻度と価格を、じっくり検討するとよいでしょう。

手順2.ページを慎重に裁断

裁断時には、できるだけ正確に背表紙を切り落とすことが重要です。例えば誤って斜めに切ると、スキャンする際にページが傾いて読み込まれるため、読みづらくなる可能性があります。

またホチキスやのり付けされたページがある場合は、事前に取り除くと、その後の作業がスムーズです。

単純に思える作業ですが、丁寧さや慎重さが求められます。慣れないうちは薄い本から、数冊練習するのがおすすめです。

手順3.スキャン設定を最適化

スキャンする際は、「解像度」や「カラーモード」などを適切に設定しましょう。

文字中心の本であれば、300dpiのグレースケールに設定するのが一般的です。図表やカラー画像が多い本であれば、600dpiやフルカラーにすると、読みやすくなります。

ただし厳密には、本の状態やスキャナーの個性によって、最適な設定数値は異なります。スキャン速度と画質のバランスを見ながら、調整しましょう。

手順4.PDF化して保存

スキャンした画像は、自動的にPDFファイルとして保存するようあらかじめ設定すると、便利です。章ごとや巻ごとに分けて保存すれば、後で整理しやすくなります。

またOCR(文字認識)機能を使えば、検索可能なPDFデータの作成が可能です。後述する活用方法にも繋がります。

スキャン作業でつまずきやすいポイントと注意点

自炊は自由度の高い作業ですが、慣れないうちは思わぬところでつまずくことがよくあります。スムーズに進めるためには、あらかじめ想定できる課題や限界を理解しておくことが大切です。

ここでは、特につまずきやすいポイントを4つ取り上げて、解説します。

1.裁断ミスでページがずれる

本を裁断する際に、刃の角度が斜めになると、ページごとに余白や位置のズレが発生します。このズレは読みづらさの原因となるほか、修正にも手間がかかるので、厄介です。

特に分厚い本や手作業の裁断では、慎重さが求められます。

2.スキャン速度が遅くて挫折

安価なスキャナーを使用した場合、1冊スキャンするのに何時間もかかることは、珍しくありません。最初は楽しく感じても、作業が思うように進まないと途中で嫌になり、挫折する可能性も。

自炊するなら、価格は高くても、ある程度のスピードを確保できるスキャナーを選びましょう。

3.本の種類によってはスキャンしにくい

雑誌のようにサイズが不規則なもの、製本が特殊なもの、古くて劣化が進んでいる本などは、スキャン時にトラブルが発生しやすい傾向があります。

こうした本は裁断しにくかったり、ページが破れ易かったりするため、扱いには細心の注意が必要です。

4.著作権に注意

自炊によるデジタル化は、個人の利用に制限されます。仮に第三者に配布・共有した場合、著作権法違反になるため、ご注意ください。

市販の書籍を無断で複製・共有する行為は違法です。利用目的や方法には、十分に注意しましょう。

本のスキャン整理をプロに任せるという選択肢も!

自炊は自由度が高い一方で、機材の準備や裁断・スキャンに手間がかかる作業でもあります。こうした負担を軽減する方法として、自炊代行サービスの利用が注目されています。

業者に依頼すれば、裁断から高画質スキャン、PDF化までを一括で任せられるので、忙しい方や大量の書籍を一気に整理したい方におすすめです。

例えば、本のスキャン・書籍化サービスを提供している「スキャンベース」は、丁寧な対応と高品質な仕上がりで高い評価を得ています。OCR処理による検索機能付きPDFの提供や、個人情報の取り扱いにも配慮された安心のサポート体制が充実しているのも、魅力です。

信頼できる代行業者を探している方は、まずスキャンベースを検討してみてはいかがでしょうか。

本のスキャン後に読みやすく整理・保管・活用する工夫

スキャンした本をより便利に活用するなら、次の方法がおすすめです。

  • クラウドサービスに保存
  • ファイル名を整理
  • 読書アプリを活用

本をスキャンして整理するために、クラウドサービスに保存しましょう。クラウドサービスを利用すれば、どのデバイスからでもアクセスできるので便利です。

またその際、ファイル名を著者名やタイトル、章ごとに整理すると、後から検索しやすくなります。

読書アプリを活用すれば、タブレットやスマホで快適に読めるので、おすすめです。画面サイズやフォント調整も可能なので、目の負担を軽減しながら快適に読書を楽しめます。

まとめ

本のスキャン整理は、スペース節約・検索性向上・長期保存ができる便利な方法です。自炊は手間がかかりますが、クラウド保存や読書アプリを活用すれば活用の幅も広がります。

手間や時間が気になる方には、高品質な仕上がりと安心のサポートが魅力の「スキャンベース」がおすすめです。スキャンべースを活用して、気軽にお気に入りの本をスキャン・整理して、電子書籍として活用してみませんか。

EDITOR

この記事を書いた人

スキャンベース管理人の熊野

スキャンベース管理人の熊野

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